• 文字サイズ
卒業生は今

 

「秋」。通学路でモズの高鳴きが響き、烏瓜が徐々に色づく季節。
大学に訪れる冬鳥が待ち遠しくなる時期になりました。
初めまして。同期や関わった方々、久しぶり。
中等部2期生、高校60期生の井上アンです。大学で3回目の秋、体験中です。

このたび縁あって「卒業生は今」に自分のことを紹介させていただくことになりました。
こういった機会は滅多にないでしょうし、せっかくの機会なので、
井上アンという卒業生が今をどのくらい楽しんで生活しているか語らせてもらいます。

 

軽く自己紹介を。

現在東京農業大学農学部バイオセラピー学科3年、つまりは農大9年生であります。
といっても世田谷には通っていません。厚木キャンパスです。自然が多くいいキャンパスですよ。
学内では動物研究部、マルチアミューズ同好会、そして野生動物学研究室に所属しており、
学外ではボーイスカウト世田谷22団に所属しています。
趣味は今年買った一眼レフ(NikonD5200)で人や動物を撮ること、企画や物をつくることです。
一中一高時代では卓球部・生物部に所属し、二年間生徒会で会計を務めました。
……いまだに「支出」が上手く言えないのは秘密です(笑)
中学1年の時、クラスに金魚やザリガニ、カナヘビやオタマジャクシを持ち込んで飼育していたのを思い返すと結局動物系に進んでいる私は当時からあまり変わっていないのかもしれません。

 

「部活」「教職」「研究室」で息つく間もなく時間が過ぎる充実した毎日を送っています。
「いかにやりたいことをやりきるか」。日々自分との戦いが繰り広げられています。

 

中高理科・高校農業を選択している教職では来年の教育実習に向け基礎的なことから工夫や技術面など発展的な内容の授業になってきました。
実習生という形で一中一高へ再び通うことができることになろうとは、3年前は考えてもいませんでした。大学で教育について学ぶと今まで自分がどのような先生からどんな影響を受けてきたのか自己解析でき、また、教職の授業で学んだことは部活などの集団生活で応用できることが多くあるので勉強になります。教職の授業は、今、座学の中で一番面白いと感じています。

 

3年生から所属している野生動物学研究室では、動物に関心を持つ仲間や先輩・先生方に囲まれ実習や実験を通して多くのことを学んでいます。データ解析やDNAの実験など、中学生の頃に思い描いていた「理系大学生」のイメージに自分がなるとは驚きです。多くのレポート課題と動物舎掃除などの当番業務があり、精神面でも体力面でも鍛えられていると思います。
バイオセラピー学科に入学した理由でもある、「動物(自然)から人はどのようなプラスの影響を受けているのか、それを数値化したい」という夢はまだまだ現実味がありませんが様々な調査や実験を重ね、研究のノウハウを学び、夢の実現を目指していきたいです。

 

そして大学で一番愛を注いでいる部活について語らせていただきます。
1年2年が中心の動物研究部に10代目幹事として関わらせてもらっています。自分が1年2年の時はムササビ班に所属、週末はムササビ調査や野鳥調査、水生生物調査など調査で手一杯になっていましたが、前線から退き落ち着いて部を見ることができるようになった今「部を発展させるためにできること」を考えるようになりました。もともと企画を練ること・仲間で何かを行うことは好きなので任期終了まで一つでも多くの企画を実行し、動物研究部に貢献できればと思います。
「類は友を呼ぶ」という言葉がふさわしい部の仲間とは、奄美大島や石垣島、沖縄北部に生き物探しに行ったり、休日生き物探しに行ったり、生き物の話を永遠としたりと毎日充実しています。

 

最後に。自分は一高の卒業文集にて未来の自分へ次のようなメッセージを書きました。
『高校3年生の自分に沢山のことを自慢できる「自分」になっていることを期待する』

 

大学3年の私は自信をもって答えられます。
「ふっ…期待は裏切らないぜ?」

 

農大一高・一中を卒業した方は、私の文を読んで是非文集やアルバムを開いてもらいたいなと思います。そして当時を鮮明に思い出し少し恥ずかしくなったあと、色々な代で同窓会など開いてもらえたら嬉しいかな、と最後は60期同窓会委員らしく締めさせていただきます。

読んでいただきありがとうございました。

 

     

写真1:大学にて。のぼりは同じ一高出身の部員と収穫祭用に作成し、優秀賞を頂いた思い出深い作品。後輩撮影

写真2:出会った生き物や部員と行った島で での写真、自分がデザインした部活パーカーの絵など。

    これからも多くの写真を残していきたい。