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卒業生は今

 

昭和四十年卒業、関寺宏です。

 

私は第13期で卒業して50年になろうとしています、体力は衰えましたが気持ちは高校時代と余り変わっていない様に思います。2020年に開催が予定されている東京オリンピックまで後5年になりましたが、前回の東京オリンピックは丁度私たちが高校3年の時でした。経済も高度成長期で、東京の街は駒沢競技場を始め様々な場所で競技場が建設され、高速道路や新幹線の工事が進み社会全体に大変活気がありました。我々はベビーブームと言われた団塊の世代への突入期で、急激に人口が増加し始めたために小学校入学からずっと急激に教室が増えたり、受験戦争が始まったりとその人口増加が色々な社会の変化を引き起こしたのだと思います。

 

私は一高から東京農大の農芸化学科を卒業しまして、43年民間企業に勤めて引退しました。現在は母校の農大の馬術部の監督をしております。一高入学と同時にちょっと変わった部活がやりたくて馬術部に入り、それから部活にどっぷり浸かってしまいました。練習が授業前で朝が早いので、毎朝四時半、暗いうちに起き出して練習場のある馬事公苑に通い、放課後は厩舎で作業に明け暮れておりました。1限目が終わると直ぐお腹が空きいつも早弁してお弁当を食べてしまうので、その後の授業は眠くて大変で勉強はあまりしませんでしたね。大学卒業後は馬からは離れておりましたが、仕事から引退する頃に馬術部の監督の要請を受け、再び一高の馬術部の部員達と関わる事になりました。 最近高校も大学も「厳しい運動部」が敬遠され部員数の確保が難しくなっているなかで、創部六十年経っても変わらず連綿と伝統が引き繋がれ、多くの部員が頑張っている姿を見ると本当に嬉しい限りですし、逆に元気と若さを貰って感謝しております。我々の頃と違い一高も進学校になり、馬術部の部員の進路も農大以外の国立や有名私立大学への進学と様々ですが、それぞれが進学した大学で馬術部の活動を続けてくれていてこれまた嬉しい事です。大好きな部活と勉強を両立させて希望の進路に進み、充実した学生生活を送って欲しいと何時も祈っております。

 

そんな学生達に囲まれて、来年度のインターハイ優勝を目指して頑張っている毎日です!「来年こそはインターハイ優勝するぞ」と意気込んでいます。ぜひ応援してください。

 

    

*年に2-3回は海外旅行に行ってます。夏はハワイですね

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